どうも!「理系の楽しさ」を発信する学生団体RikeJoyです。
今回は5/31(日)に行われたオンラインプラネタリウムイベント「星空散歩×時間旅行」の様子をお伝えします!
RikeJoy史上初、オンラインイベント開催!
今回のイベントは、コロナウイルス感染拡大を避けるために、今やおなじみ(?)のZoomを使ったオンライン開催となりました。
オンラインイベントというのはRikeJoyとしては初の試み。正直、参加者が集まるのか心配でした。
しかし私たちの不安をよそに、高校生や大学生だけでなく、社会人や親子連れの方まで、【夕方の部】と【夜の部】を合わせてなんと100名以上の方に参加していただくことができました。
参加していただいたみなさん、ありがとうございました!
今回のイベントは二部構成。
第1部は、星空の知識を学びながらその美しさを楽しむ「星空散歩」
第2部は、宇宙の過去と未来を学ぶ「時間旅行」
こんな構成になっています!
夜空の案内人は天文女子高校生 第1部「星空散歩」
第1部「星空散歩」のスピーカーは、天文を愛する女子高校生、愛さんです。
「地元の天文台に通ううちに、宇宙の魅力や楽しさを感じるようになりました」
嬉しそうに語る愛さんはただの高校生ではありません。
地学オリンピックや科学甲子園などの大会に参加経験があるだけではなく、銀河形状や天文心理療法の研究にも取り組んでいるすごい高校生さんなんです!
今回は愛さんが夢中になっている「星空の魅力」を紹介していただきます!
星空を鑑賞するために使ったのは「Stellarium」というソフト。これを使えば、好きな時刻、好きな方角の星空を観察することができます。
そして「星空散歩」が始まる前に愛さんからひとこと。
「部屋を暗くしていただけると星の見え味がぐっと良くなります」
実際に部屋を暗くしてみたところ、星空の様子がものすごくきれいに見えます。まるで本物のプラネタリウムに行ったかのような、オンラインとは思えない臨場感です!
さて、準備が整ったら「星空散歩」スタートです。
初めに紹介されたのは、誰もが知っている天体、月です。黒っぽく見えるところを「海」、白っぽく見えるところを「陸」と呼ぶのはご存じでしたか?岩石成分の違いで色が変わるそうです。
お次は春に観察できる星座。
両手に麦の穂と羽ペンを持つおとめ座。その足元には善悪をはかる為に使われるてんびん座。近くでは、うしかい座がおおぐま座を追い払っている様子が見えます。
おおぐま座の北斗七星、うしかい座のアルクトゥルス、おとめ座のスピカをつないだカーブは「春の大曲線」と呼ばれています。
夏の星座として有名なさそり座の心臓部には赤く輝く星が見えます。その星は、同じく赤く見える火星と張り合っているように見えることから「アンチ+アレス(火星)」つまり「アンタレス」と名付けられました。
画面上に広がる美しい星空、そして愛さんの「天文愛」があふれる解説は続いていきます。
今までそれほど星空に関心を抱かなかった私でさえ「星ってこんなにキレイだったのか!」とか「生の星空を見たくなってきたぞ…」と感じられるような、素晴らしい「星空散歩」の時間でした!
惑星博士が語る、宇宙の過去と未来 第二部「時間旅行」
第2部のスピーカーは国立大学博士課程にて「惑星科学」を専門としている、惑星博士たつやさんです。
壮大な宇宙を相手にしている研究者の視点から「宇宙の過去と未来」について話していただきました。
今度は、宇宙の過去から未来へ旅をする「時間旅行」の始まりです。
まずは星の一生を眺めてみましょう。
これが星の生まれる場所「暗黒星雲」です
ここから星が生まれてきます。ちなみにこの暗黒星雲は形が馬の頭に似ていることから「馬頭星雲」と呼ばれています。
こちらが星の死骸と言える姿「惑星状星雲」です。死骸といえども美しいですね!
そして、この惑星状星雲から次世代の暗黒星雲が生まれてきます。
つまり宇宙の中では、暗黒星雲→星→惑星状星雲→暗黒星雲→…というサイクルが営まれているということです。このサイクルは「宇宙の物質輪廻」と呼ばれています。
さて、宇宙ではこのような物質循環が起きているわけですが、この循環には始まりと終わりが存在します。
宇宙の始まりは「ビッグバン」と呼ばれており、すでにご存じの方も多いのではないでしょうか?
一方、宇宙の終わりはというと、いくつかの未来像が提唱されているものの、実際にどのような終わりを迎えるのかはわかっていません。
ただし、宇宙はいずれ人間や星が存在できない状態になってしまう、ということはわかっています。
遠い未来の話だとはいえ、なんだか寂しい感じがしますね。
最後にたつやさんから、研究生活を送ってきて感じたことについて話していただきました。
「宇宙の研究をする中で、自分が地球に存在するためにどれほど多くの条件が成り立ってきたのかを知りました。すると自分が地球で生きていること、ただそれだけのことが非常にすごいと感じられるようになりました。この視点は人生の大きな財産になっています。」
研究生活で得られるものは知識や技術だけではないのですね!
まとめ
最後に、スピーカーのお二人からメッセージをいただきました。
天文女子高生 愛さん
「忙しいときはなかなか時間の余裕がなく空を見上げる機会も少ないのではないでしょうか?しかし星空には人間によい影響があります!なのでそういうときほど星空を見ていただきたいです」
惑星博士 たつやさん
「研究をする中で、宇宙が存在していること、地球が存在していること、そして私たちが地球に生きていることが本当に奇跡だと感じます。宇宙史を見ても、私たちはいい時代で生きられています。今日の講演を通して、今の貴重さを感じてもらえたら嬉しいです。」
参加者の皆さんからは
「すごく面白かったです。プラネタリウムに行きたくなりました〜」
「初めての人でもわかりやすく説明してもらえました。今の地球に生きていることの貴重さに気付けました」
「お二人の話がすごく面白くて引きこまれました!」
「宇宙について知ること自体に大きな意味があると感じられました」
などなど…。様々な感想をいただきました!
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RikeJoyでは今後も理系学生だけでなく、多くの方々に「理系の楽しさ」や「科学のおもしろさ」を伝えていきます。
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(文責:けんしん)
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